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2024 / 03 / 17

「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」のご紹介


平安時代末期に創建されてから現在まで約850年間続く、安産・⼦育ての宮 ⼭名⼋幡宮。
安産祈願や初宮参りなど、 主に⼥性に寄り添う神社として⽇々多くの参拝者が訪れています。

⼭名⼋幡宮が鎮座する⾼崎市⼭名町にある特別史跡「⼭上碑(やまのうえひ)」は、今から約1,300年前に建てられた⽯碑であり、現存する⽇本最古の碑と⾔われています。

飛鳥時代の681年に⻑利(ちょうり)という名の僧によって、 ⺟を想う気持ちを意味する“⺟為記”の⽂字や⺟との系譜が刻まれたこの碑は、石碑群「上野三碑(こうずけさんぴ)」の一つでもあり、2017年にユネスコ「世界の記憶」に登録されました。

碑文は、すべて漢字で書かれていますが、日本語の語順で読むことができます。現在につながる日本独自の漢字の使用法が確認できる非常に貴重な史料です。

【銘文】
辛巳歳集月三日記
佐野三家定賜健守命孫黒売刀自此
新川臣児斯多々弥足尼孫大児臣娶生児
長利僧母為記定文也
放光寺僧

【現代語訳】
辛巳年※1十月三日に記す。
佐野屯倉※2をお定めになった健守命の子孫の黒売刀自。これが、新川臣の子の斯多々弥足尼の子孫である大児臣に嫁いで生まれた子である長利僧が母※3の為に記し定めた文である。
放光寺の僧※4

※1:天武天皇十年のことで、西暦681年にあたる。 ※2:佐野にあった大和朝廷の直轄地のこと。 ※4:黒売刀自のこと。 ※4:長利のこと。

 
【「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト」の概要】

この度、国や自治体の管理・補助に依存しない永続的な遺産保全を目指し、特定非営利活動法人 上野三碑をつなぐ会と安産・子育ての宮 山名八幡宮が協働で、母への想いで遺跡を未来へつなぐ「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」を始めます。

飛鳥時代に母へ言葉を残した僧 長利の想いと、安産・子育ての宮 山名八幡宮の願いが詰まった御守を授与し、初穂料の一部を、山上碑の保全のための活動に寄付する取り組みです。

・母へ贈る御守(御守とレターセット)
 御初穂料:2,000円
 頒布場所:山名八幡宮 授与所 / オンライン授与所

また、「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」では、リデザインされた工芸品やアートピースの価格設定を1コインごとの活動内容として可視化し、遺産保全・維持活動を永続的にサポートするためのプロジェクトデザイン「1 COIN SAVING HERITAGE」を導入し、透明性のある遺産保全を目指します。

当プロジェクトは、「TO MOTHER -山上碑保全プロジェクト-」のInstagramにて情報発信を行ってまいります。
取り組みにご賛同・ご協力いただける方は、ぜひフォローをお願いいたします。

また、詳細については、当プロジェクトのウェブサイトに掲載しております。
併せてご確認ください。
 




安産・子育ての宮 山名八幡宮
2023年に創建848年を迎えた、群馬県高崎市の安産子育ての神社。社伝によればこの八幡宮は、源氏の一族、新田氏の祖である義重の子、義範が、安元年中(1175~1177年) に豊前国(大分県)の宇佐八幡宮を勧請して社殿を造営し、武神として崇敬したのを始めとしています。その後、玉依比売命(たまよりひめのみこと)、品陀和気命(ほんだわけのみこと=応神天皇)、息長足比売命(おきながたらしひめのみこと= 神功皇后)の三柱を祭神として祀り、祭祀を絶やすことなく、今日に至っています。

【住所】〒370-1213 群馬県高崎市山名町1510-1
【お問い合わせ】027-346-1736 / info@yamana8.net
【御祈願 受付時間】9:30〜16:30
【授与所 開所時間】9:30〜16:30

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山名八幡宮