山名八幡宮の弔い
自然に対する畏敬の念、先祖に手を合わせる。
私たちは歴史と自然の一部です。
感謝や祈り、直感や癒し。感性に基づく日本人の心が、神道には現れています。 人は亡くなると、身体は自然に還り、魂は大切な人々を見守る。 死は終わりではなく、命のつながりの中にあるもの。 山名八幡宮は、命のつながりを感じられる「弔い」を提唱します。
この人たちのことをSBNR(spiritual but not religions )と呼びます。
実はこの根底には、「心と身体は一体、自分は世界と歴史の一部である」という日本人が古より持っている感性・感覚が存在します。
出典:HAKUHODO & SIGNING「SBNR Report」(2023.04)
その背景には、自然の力に対する畏敬の念(自然崇拝)や、ご先祖への敬意と生命のつながりを大切にする心(祖先信仰)があり、 これらは体系化された宗教ではなく、感謝や祈り・直感や癒しなど感性に基づく日本人の古からの信仰といえます。
「八百万の神」という言葉に象徴されるように、日本では山や海川、風や火など、自然のあらゆるものに神が宿ると考えられてきました。
そのため、日本の宗教観は一神教に比べて寛容で、仏教や儒教など他の宗教とも共存してきました。
その御霊を祀り、和める場所が「祖霊社」であり「霊璽」です。
私たちは、御霊に手を合わせることで、先祖や歴史とのつながりを感じることができ、心の内省を促し、感謝の気持ちを育て、精神的な充足を齎(もたら)します。
神道の死生観では、死は終わりではなく、命のつながりの中にあるものと考えられています。
亡くなった人は、生きる私たちに安心感や支えを与えてくれる存在なのです。
あらゆる物質が満たされる現代において、 これからも精神的豊かさを大事に伝えていきたいと考えます。
そして人生儀礼の最期においても、「亡くなる者は残される人を守り、残される人は亡き者に心静かに手を合わせる」このことの具現化のために、神葬祭事業の準備を整えました。
創建850年を節目として、これからも祭祀を絶やすことなく御霊を和めてまいります。
気候変動や感染症、天災など環境問題には、人智を尽くしてもどうにもならないことがある事に気付かされました。
今なお続く戦争、経済格差や貿易関税などの社会不安からは、 自分の利益を最優先することが、経済や社会の安定を破壊することを学びました。
私たちの幸せはどこにあるのか?
企業や組織の在り方は、このままで良いのか?
自然と人間の関係性はどうあるべきなのか? 世界が直面する根源的な問いへのヒントが、日本の精神文化の中に隠されているのだと確信します。
出典:HAKUHODO & SIGNING「SBNR Report」(2023.04)
山名八幡宮では、すでに奥津城(お墓)がある方には御家の奥津城に還す方法で行います。
また、奥津城(お墓)がない方・お求めの方には、境内にある祖霊舎に御霊をお祀りし、
ご遺骨は山の合葬墓へ、または海洋散骨をお選びいただけます。
山へ還る
山名八幡宮が鎮座する八幡山の奥には世界遺産にも登録されている現存する、日本最古の石碑「山上碑」があります。
山へ還るための祭祀として、関東平野を北端から眺める祖霊社に御霊を移し、「山上碑」の麓の合葬墓へ納骨いたします。
海へ還る
古くから海洋散骨の文化が残る関門海峡・壇ノ浦。
盛者必衰の理をあらわす、平家が滅んだ地として有名です。
海へ還るための祭祀として、和布刈神社の神主によって海洋散骨を執り行います。
※海洋散骨は厚生労働省より発布されている「散骨に関するガイドライン」に則り実施しております
帰幽報告・枕直しの儀
家庭の神棚に奉告し、神棚の前面に白紙(半紙)を貼ります。
故人を北枕にして白布で覆い枕元に枕屏風を立て、守り刀を胸元または枕下におきます。
通夜祭・遷霊祭
通夜祭の後、故人の御霊を霊璽に移し鎮める遷霊祭を行います。
葬場祭(告別式)
斎主(神職)が故人の人柄や経歴、功績をたたえ、今後は祖先の霊とともに家族や親族を見守ってくれるようにとの願いを込めた祭詞を奏上します。
参列者は、安らかな死後を祈って対面した後、霊柩を奉じ、葬列をととのえて火葬場へと向かいます。
御霊まつり(霊前祭・式年祭)
特に十日祭や五十日祭(仏教の四十九日に相当)には、家族や親族が集まり故人を偲びます。
その後、百日祭を行い、以降は一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と節目ごとに墓前や御霊舎に親族が集い、神職が祭詞を奏上し式年祭を行い故人を偲びます。
御霊うつし・納骨(散骨)の儀
自宅または会場で祭祀を行い、その後に御家の奥津城(お墓)に伺い、納骨をいたします。
通常は三十日祭または五十日祭で行います。
霊璽・遺骨(霊璽がない場合)から山名八幡宮の境内にある祖霊社に御霊を移し、お祀りします。
遺骨は故人がお選びになった方法で、山の合葬墓への納骨もしくは海への散骨をいたします。
通常は三十日祭または五十日祭で行います。
「ご生前のお申し込み」と「ご逝去後のお申し込み」がございます。
下記のフォームもしくはお電話(027-346-1736)でご連絡ください。